2014年2月22日土曜日

MCA無線機の導入

MCA無線車載機
この当時、携帯電話は既に発売はされていました。しかし、その当時の携帯電話は、非常に高価であり、また、その大きさも並大抵の物では無かったのです。持ち運びも出来ましたが、バッテリーと一式、ショルダータイプの物でした。受話器も、固定電話と同じ様な形の物でした。しかし、余りの大きさと重さの為、一般的にはショルダータイプよりも、車のセンターコンソールに設置してご利用になっているのは、時々、見かけた事は有りました。私の赴任した会社では、未だ携帯電話の利用はしていませんでした。その代わり、ポケットベルを全員が携行して、営業活動をしていたのです。
一方、私の趣味はアマチュア無線でしたので、マイカーにも取り付け、又、ハンディ機も使用していましたので、近距離で有れば、アマチュア無線で自宅との連絡に使用していました。大分に赴任してからですが、家内もサンアイ無線の講習会に出席して、アマチュア無線の資格を取得して貰っていたのです。自宅との連絡は非常に便利でしたが、一方、会社ではポケットベルだけの利用でしたので、外出している社員との連絡は、非常に苦労しました。ポケットベルを鳴らして、その社員からの電話連絡を待って、それでやっと連絡が付く状態でした。そこで、社内でも無線システムの利用を考えました。1社だけで利用する無線システムも有りましたが、それには専従の有資格者を置く等の条件が有りましたが、何社かで同一の電波を利用するタイプ、MCA無線で有れば、簡単に設置できる事が解りました。何社かで共同の利用とはいえ、やはり業務用ですので、無線機は結構高い物でした。同じ様な周波数のアマチュア無線機であれば、私も何台かは所有していましたが、アマチュア無線で業務を行っては違法です。そこで、了解を頂いてMCA無線を導入する事になりました。社長用車、営業車、配達用車それぞれと、本社には基地局を設置。各車両には50㎝程のホイップアンテナをルーフトップに上げ、本社屋上には5/8λのGPアンテナを挙げました。随分便利になりました。〇〇本社より〇〇何号車、応答願います・・・と、本社から移動局を呼び出せば、即座に返事が有ります。会社の活動範囲は、大分県は中津、佐伯までありましたが、本社のGPアンテナからは、そこ迄は届きませんでした。しかし、大分市の周辺までは、充分使用出来ました。2~3社が共同で使用する…と、聞いていましたが、他社の方の声は、ほとんど聞いた事は無く、まるで、当社専用の様な感覚で使用したものです。例え車を離れている場合には、呼び出しをセットすれば、無線機から呼び出し音が流れますので、連絡に苦労する事は解消されました。本社のアンテナ設置には、業者の方もみえましたが、屋上への設置、5D2Vのケーブルの引き込み、M型コネクターのハンダ付け等は、私も充分経験していますので、勿論、お手伝いもしました。最近では、MCA無線もデジタル方式になっているのですね。各社が同一の周波数の電波を使用しても、その内容は他社には届かない様になっているのでしょう。詳しくは知りませんが・・・。
 現在の、携帯、スマホの時代からは考えられない事ですが、ホント、昔はポケットベル、あれは便利でしたよね。出来た頃は、誰もが称賛したのですが・・・。今、思い出すと懐かしいですね。                                

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