2014年1月18日土曜日

突然、私の目の前で昏倒・・・・、 今週月曜日の出来事・・・

昨年の4月から、大阪医科大学、腎臓内科の先生の指示により、血液透析を始めています。最初は2時間でしたが、周囲の方々とペースを合わせる事も必要になり、現在では毎回4時間、毎週月、水、金曜日の午前8時45分から。各ベッドには、個人専用に小型のテレビが設置されており、イヤフォンで時間を過ごしています。最初に血液透析用に2本の注射針を刺して、透析器を経由して再び体内に戻す、その透析行為、4時間、じっと辛抱しています。1時間おきに血圧を測定して異常が有れば、直ちに中止して、回復を図る・・・といったものです。透析によって、血液中の、本来であれば腎臓で抜き取られる筈の不純物、主として水分ですが、それを透析によって除去しているのです。症状の酷い方ですと、毎回4キロ以上の除去をしているとか・・・。私の場合には、未だ症状が軽い為、毎回1キロ未満の除去ですが、4キロも除去されると、大変な負担だろうと思います。一度に4,000ccもの血液を抜かれると考えると、ホント、震え上がる思いがします。
 今週の水曜日、15日でした。透析を終えてロッカールームに戻って、パジャマから着替えていた時の事です。私のロッカーは入り口側に有りますが、そのロッカーの裏側、コトコトと、時たま弱い音がしていましたが、ああ、何方か、着替えていらっしゃるのだな・・・と考えていました。私の着替えがほぼ終えかけた時に、別の患者さんが更衣室に入って来られて、ロッカーの裏側に行かれました。そこで、暫くした時に突然、「アンタ、どないしたん? 大丈夫か? 手を貸そうか・・・?」と、大きな声がロッカーの裏側から聞こえました。その次の瞬間、ドターッ!!と、何かが落ちた様な音がしたので、私も驚いて音の方向をみると、ナント、驚きましたよ。そこに、人が倒れて来たのです。倒れても全然動く気配無し。続いて大きな声で『誰か呼んで!!  誰か読んで!!』との叫び声で、私は咄嗟に、入り口横に有った非常ボタンを押しました。すぐ、女性の看護師さんが飛び込んで来られて、顔を叩きながら、お名前を呼んでおられましたが、「先生を呼んで!!」と、悲痛な叫び。すぐ、二階の先生に連絡、先生も飛び込んで来られました。診察室へ・・・との事で、その患者さんと先生、看護師の皆さんは診察室へ移動して、更衣室は、やっと静かになりました。診察室へ向かう時、先生は脱いだ靴を履く暇も無かったのでしょう。靴は更衣室の入り口に脱いだままの状態で残されていました。
 私も着替えを終えて、更衣室の入り口で靴を履いている時に、先生がそこに戻って来られて、無言のまま、ご自分の靴を履いて出て行かれました。その先生のお姿を拝見して、ああ、亡くなったんだな・・・と、感じました。そうでなければ、心臓マッサージ等で、靴を履きに戻ってみえる余裕は無い筈です。表の待合所に行った時に、受付の方が消防署でしょう、電話をなさっていました。救急車の手配でした。腎臓内科のクリニックでは、死亡の判定まではなさらないのかどうか。私達が迎えのタクシーに乗った時に救急車がサイレンの音もけたたましく、走って来ましたが、クリニックの正面には停車しないで、一本先の道路を曲がって行きました。エッ、何故ここに止まらないの?と、思いましたが、あっ、そうか、そういう配慮か・・・と、気が付きました。いくら、小さなクリニックであれ、正面に救急車を止める事には抵抗が有って、裏口に行ったのか・・・と。
 昨日、透析開始の際に、その看護師に尋ねたところ、やはり駄目だったそうで。83歳の方だったそうです。
 私の目の前で、突然亡くなる方を見ましたが、全く初めての事で、やはり、色々な事を考えさせられました。今迄も、葬儀等での対面は経験していますが、その現場の経験は初めての事です。私も何時、この様な事になるのか・・・と。年齢は、もう少しは有るものの、いつ、そうなっても悔いの残らないようにしないと・・・と、ホント、考えさせられました。今回は、過去の想い出話では無く、強烈な出来事が有りましたので、ここに、書かせて頂きました。次回からは、再び、前回に続く内容で書かせて頂きますので、宜しくお願い致します。

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