テレビ放送が一般的なものになってからも約50数年。しかし、今年のテレビ各局の放送は、NHKをはじめ民法各局、昨日の夕方の放送は、全て戦争に関する映像記録で埋められていました。私も年のせいか、戦争の悲惨な状況、出兵する際の親子の別離のシーンなどを見ると、思わず涙が浮かんで来るのです。昨年までは、この様な事はありませんでした。私が満2歳と数カ月、祖母に手を惹かれて、岡山市七番町の自宅から逃げ出した記憶があります。頭上からは焼夷弾が雨のように、空一杯でした。この当時、私の父親は岡山県庁の学務課長。借家だったとは思いますが、まるで昔の武家屋敷のような門、門の上にも居室があったように思いますが、その門から、走って逃げ出したのです。でも、私の記憶では、その部分しか記憶に無いのです。川の中に逃げ込んでは無いと思います。後日、川の中でも、多くの人が亡くなって…と、話を聞いた事がありました。親戚を頼っての疎開。私の記憶では岡山市玉柏、西大寺市、増野と移り住み、4歳の時に、岡山市上井福の県公舎に入って、やっと落ち着いた生活が出来る様になりました。幼稚園はすぐ近くでしたが、小学校は自宅から約6キロ。岡山駅から学校までの4キロは路面電車で通いました。自宅から岡山駅までは毎日歩いていましたが、その間に、進駐軍の米兵の方々にもよく出会いました。「ハロー・・・」と言っては、何度かガム等を貰った事もありました。
戦後70年、暫くは戦争の事は頭からは消えていました。しかし、今年のテレビ放送各局の放送を見て、思い出さずにはいられませんでした。
今年は『憲法違反』が取り沙汰されていますが、テレビ各局のこの放送も、これが発端になっていると考えます。各種報道等でも、『憲法違反』を押し通すのでは無く、憲法改正を先に実行するべきだと訴えています。私も正直、その様に考えています。戦争をする事で、一般庶民がどれだけ苦労して来たのか、戦争を知らない。その後の方々には解らないのでしょう。ましてや、子供を持った事の無い無責任な思いで、この日本を誤った方向には導いて欲しくないと思います。
一昨日、昨日の各局のテレビ放送をご覧になって、国民の皆さんは如何お考えになったのか、伺ってみたいものです。本日、8月16日の朝刊を読みましたが、日本のみで無く、世界各国からの受け止め方が書かれていました。日本の各政党の方からの発言も載せられていましたが、私もいろいろと考えさせられるものがありました。
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