2013年12月5日木曜日

ビデオカメラマン、講習会  ケーブルの処理


(  8の字巻きのケーブルの巻き方 ) 
大阪市の地下鉄の中、掲示してあるポスターに目がとまりました。『ブライダルビデオカメラマン募集!!』。これまでに、8ミリ映画は一応マスターしていました。ビデオも、家庭用としては発売されたばかりでしたが、ハンディタイプで、カメラとビデオは2メートル程のケーブルで繋がっていたSonyのポータプルタイプのβビデオ。このビデオで家庭内の記録も実施していました。しかしビデオのプロとしての仕事は未だ、全く経験は有りません。何となく興味を抱いて、その説明会に参加してみました。大阪北浜のビル、大きな会場を使用しての説明会でした。会場は参加の方々で一杯の状態。正面には大型のビデオもセットされて、まず、ブライダルビデオの作品を映写開始。結婚式場、大型ホテルの外観がフェードイン。次いで会館内、控室の行燈、〇〇家・〇〇家控室、フェードアウト、フェードインされたタイトルには「〇〇家・〇〇家 ご結婚披露宴」ここでフェードアウト。結婚行進曲が流れると同時に左右に大きく開かれたドアから新郎新婦の入場。披露宴にご出席の方々から、それぞれ祝福を受けながら正面の新郎新婦の席に・・・。新郎新婦、ご媒酌人ご夫婦、深く一礼の後に着席。媒酌人の挨拶が開始されたところで、テープはストップ・・・。
 まず、ビデオ撮影のシステムから説明が有りました。業務の流れは、結婚式の会場、ホテル等がご利用者からビデオ撮影の受注。ホテル等から、この会社、NST〇〇〇へ注文が入り、その撮影業務を、各カメラマンに連絡、各カメラマンが撮影した物を、受注の逆ルートでホテル等を通じてお客様の手許に届ける事。撮影の機材等は、全てカメラマンの所有物を使用する事。手数料の配分は、ホテル等が売上金額の20パーセントを引いた物をNST〇〇〇に支払い、そこから20パーセントをNST〇〇〇を控除した残り、つまり、ご利用者への売上金額の64パーセントが、カメラマンの手数料として頂く事が出来るとか。仮に売上金額が8万円とすると、カメラマンには51200円の収入。毎週月曜日から、その週の受注開始…。
 一週間後の土曜日から、ビデオカメラマン応募者に対しての研修会がスタートしました。担当のカメラマンは、結婚式の当日、会場に2時間前までに到着、カメラ、デッキ等、全ての機材をセット、電源スイッチを入れた状態にして、その時点でビデオの会社宛にスタンバイ完了の電話連絡。電話連絡が無い場合には、代わりのカメラマンをすぐ向かわせる・・・との説明。
 当時のビデオカメラは、未だビデオが組み込まれた物は有りませんでした。カメラとビデオデッキは、直径2~3cmの太いケーブルで接続されています。広い会場内を、前後左右に移動しながら撮影する為に、そのケーブルも、短くとも20メートル、私は30メートルのケーブルを使用していました。その長いケーブル、カメラマン一人だけで、そのケーブルを扱わなくては撮影に支障が有ります。丸めておいてあるケーブルを、引っ張りだすと、ケーブルは、クルクルと円弧を描くようになってしまいます。それでは、皆さんの邪魔にもなってしまいます。そこで、ケーブルを置く時に、8の字型に整理して置いておく方法を教えて頂きました。これだと、三脚に付けたカメラだけを持って、スーッと移動しても、ケーブルは真っ直ぐになってくれます。ケーブルを8の字にするスペースがなければ、一つの円形に巻きますが、その場合には一回りずつ、左右を逆にしておくのです。( この巻き方は、文章では表現し難いので、必要でしたら、次のHPをご覧下さい。写真入りでで説明してありますのでご紹介します。尚このHPは、私とは関係有りません。 http://blog.hibino.co.jp/?eid=83 )
最近では、ビデオのアルバイトはやっていませんが、例えば自宅内で長いコードのテーブルタップを使用する時等、又、そのケーブルを保存する時等にも、この巻き方で保存しています。これだと、ケーブルを引っ張るだけで、ねじれが無く、スルスルッと引き出しが可能なのです。
披露宴には必ず司会の方がいらっしゃいますので、その式次第等については、可能な限り前もってその順番を。主賓の方が、勤務先の方か、或いは親族代表か・・・等で、カメラの捉え方も変わってしまいます。主賓の方をメインに撮影はしますが、その次のシーンの撮り方等が異なりますので・・・。又、ケーキカットの撮影には誰よりも早く、一番に移動して三脚をセット。しかし、その場所も、一般の方々が必ず写真撮影に来られますので、真っ正面のメインの位置は皆さんの為に開けておいて、そのお二人のお姿を漏れなく撮影できる場所。披露宴開始前に必ず実際に確認して、主賓の挨拶が終わると、その場所に直行。これも、慣れてしまえば何でも無いのですが、慣れるまでは大変でした。ビデオカメラマンは、メインで活躍しても、ご出席の方々の邪魔になっては駄目なのです。邪魔にならない場所で、漏れ無く撮影する事が必要なのです。実際の披露宴で、サブカメラマンとして約1カ月練習を重ねて、その結果、撮影したテープを見て頂いて、メインカメラマンに登録して頂く事が出来ました。アマチュアでしたら、撮影の途中でも、まずい・・・と思ったら、テープを回したままでも平気で。カメラを三脚に乗せたまま、少し横に移動させたりしますが、プロでは絶対に許されない事なのです。移動する必要が生じたら、タイミングをみてテープを止めて。次の最適な場所に移動。プロは、それでお金を頂くのですから、失敗は許されないのです。ホント、良い勉強をさせて頂きました。

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